日コロナ後の今、家庭や学校において、感染症対策の重要な手段である、手洗いの習慣の確立は非常に重要です。日本の学習指導要領に定められている特別活動には、児童一人ひとりが、自己の問題解決に対して意志決定をし、実現に向けて粘り強く実践していく活動があります。
(日本では「学級活動(2)」とグルーピングされており、エジプトでは、「学級指導」という名称で導入されています。)
本項では、「学級指導」の手法を用いた指導により、手洗いの仕方を教師が教え込むのではなく、児童一人ひとりが自分に必要な手の洗い方を見つけ、手洗いに関する意志決定をし、実現に向けて粘り強く実践していく活動を紹介します。
対象学校:
小学校・中学校・高校・成人
活動カテゴリー:
特別活動、健康・衛生
時間:
年に数回1時間程度
ねらい:
自分の手の洗い方を検証するための簡単な実験を通して、よく洗えていない部分を知り、自分に合った洗い方を発見し、すすんで実践しようとする。
用意した教材・必要な機材:
① ヨウ素-デンプン反応を利用した簡単な実験
② 学級指導の指導案(略案)「手の洗い方を見直そう」(日本語、英語、アラビア語)
※なお、ここで紹介したヨウ素デンプン反応を用いた手洗いの実験は,南米,エクアドルの経済的に貧しい地域で保健活動をしていたJICAボランティアの実践を参考にしたものである。
実施順序:
前述の実験の手引き、ならびに学習指導案にそって実施する。
参考資料:
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