生涯を通じて健康な生活を営む基盤は、幼児期に心と体を十分に働かせて生活することによって培われていきます。日本の幼稚園は、文部科学省による幼稚園教育要領に基づいて教育課程を編成していますが、当該要領の領域「健康」では、自分の体を十分に動かし、進んで運動しようとする幼児を育てることの重要性が示されています。また、心の健康を育むためには、他者との信頼関係の下での情緒の安定が必要です。教師は幼児一人一人と関わり、その成長を受け止め、信頼関係を築きながら、幼児が友だちと共に過ごす楽しさや喜びを味わえる環境を構成することで、幼児の心と体の健康を保つことを目指しています。エジプトの幼稚園では、これら日本の取り組みを参考に、幼児の健康な心と体を育てるために、友だちと共に楽しんで体を動かす活動を計画して実践し、幼児自ら健康な生活をつくり出す力を養うよう指導を心掛けている例が見られるようになってきています。
対象学年:
活動カテゴリー:
時間:
幼稚園
集団での運動遊び
約30~40分間
ねらい
- 自分の体を十分に動かし、進んで運動しようとする。
- 明るく伸び伸びと行動し、充実感を味わう。
用意した教材・必要な教材
国際協力機構(JICA)技術協力「学びの質向上のための環境整備プロジェクト」で作成された教員ガイド「遊び中心とした幼稚園生活編」から「リレーでボールを運ぶチームゲーム」の例(日本語、英語、アラビア語)
実施順序
①クラス内で活動の説明(行い方やルール等)を行う。
②園庭や広い場所に行き、各列(各チーム)の先頭の幼児2人にボールを渡す。
③各チームの先頭と2番目のペアで、広げた布にボールを置き、折り返し地点までボールを運び、戻ってくる。
④スタート地点まで戻ってきたら、次のペアにボールと布を渡す。そのペアも③を行う。最後のペアが先に終えたチームの勝ち。
参考資料
- 国際協力機構(JICA)技術協力「学びの質向上のための環境整備プロジェクト」(同機構HPより引用:日本語)
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