ありがとうカード・がんばったねカード

特別活動では、一人ひとりの児童が、互いのよさや可能性を認め、活かし、伸ばし合うことができるような実践的な集団活動の経験を積むことが期待されています。

同じ学級の児童や上級生・下級生の児童にありがとうを伝える。彼らのがんばったところを見付けてカードに書く。それらのカードを読み,認められた内容をみんなで共有する。このような取組を続けることで,自分のよさに改めて気付く児童が増えることが、日本の学校での実践から報告されています。

今回例に挙げる「ありがとうカード」や「がんばったねカード」は、学校行事などと連携させて、同じ学級の児童や上級生・下級生のよいところやがんばったところを見付け、それを互いに伝え合い、伸ばし合うことを目指すものです。


 対象学校:

小学校どの学年でも可能

 活動カテゴリー:

特別活動、ありがとうカード、がんばったねカード

 時間:

休み時間、朝の会、学校行事


 ねらい:

  • 自分や他人の良いところに気付けるようになる。
  • 他人が指摘してくれる自分のよさに気付くことで、自尊感情を高める。

 用意した教材・必要な機材:

  • ありがとうカード
  • がんばったねカード

 実施順序:

例1:「本の読み聞かせをしてくれた上級生へありがとうカードを書こう」

1) 朝自習の時間に上級生の代表が下級生の学級で本の読み聞かせを行う。(写真の東京都H小学校の例では、3年生の5班の子供たち数人が1年生の学級で読み聞かせを実施した。)

2) 1年生のクラス全員が一人一人で、読み聞かせしてくれた3年生に「ありがとうカード」を記入する。登校直後や休み時間を使って、自分の言葉で感謝を伝えることばを考える。

3) 全員分のありがとうカードができたら、一枚の大きな紙に学級全員分貼り付ける。

4) できあがったら、朝の会の時間に、1年生の代表が数人で、3年生のクラスを訪問し、ありがとうカードを贈る。

例2:「運動会でがんばった下級生にがんばったねカードを送ろう」

1) がんばっている部分を見付ける対象の学年と学級を決める。東京都のH小学校の例では、2年生が1年生にがんばったねカードを送っている。

2) 2年生は、運動会の最中に1年生の対象学級の児童ががんばっている様子をよく見ておく。

3) 運動会後に、2年生一人一人は、1年生のがんばった点を具体的に思い出して、がんばったねカードを記入する。

4) 全員のがんばったねカードを一枚の大きな紙に貼り付ける。

5) 朝の会の時間を使って、2年生の代表が1年生のクラスを訪問して、がんばったねカードを1年生に贈る。

6) 贈られたがんばったねカードは、1年生のクラスの壁に、しばらくの期間掲示する。

7) 受け取った児童の側は、それをよく読んで、自分たちがよくがんばったと認めてもらえた点を振返り、再認識する。

 参考資料:

トップに戻る

関連記事

前へ

縦割り班活動(異年齢活動)

次へ

校内オリエンテーリング

Page Top