道徳の授業を通して、働くことや社会奉仕について学び、実際に地域の清掃をすることで、その意義やみんなのために役に立つことの充実感を味わうことができた。また、地域の方とのつながりもでき、登下校時に地域の方にあいさつしたり、地域のお祭りなどに参加したりするようになった。地域のごみ問題に関心をもつ児童も増えた。
対象学年:
活動カテゴリー:
時間:
全学年
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道徳(45分)
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学校行事(45分)
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振り返り(帰りの会)
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交流給食
ねらい
- 地域の方と協力して自分たちの住む地域を清掃することで、地域の一員としての自覚を深めるとともに、勤労・社会奉仕の精神を養う。
用意した教材・必要な教材
- 道徳【働くことや社会奉仕についての学習】
- 地域の町内会の方への連絡
実施順序
道徳【働くことや社会奉仕について】:
サッカーのワールドカップで日本の選手やサポーターが試合後に会場をきれいにしてして帰ったというニュースから、その行動の意味について考えた。
家庭での話合い:
道徳で学んだことを基に、家庭でも話し合い、勤労・社会奉仕の精神について深めた。子供が考えたことに対して、親からコメントを書いてもらった。
地域清掃の予定日決定:
職員会議を経て、各町内会長さんに連絡を取り、地域清掃の予定日を決定した。また、PTAにも参加を呼びかけた。
事前の指導:
地域清掃の意義や目的を確認し、清掃場所や分担について説明した。
地域清掃:
町内会の方々やPTAも交えながら、地域の公園等をきれいに掃除した。行き帰りで道に落ちているごみを見つけると拾っている児童もいた。代表児童の清掃を終えての感想を発表するとともに、地域の方からの労いの言葉をいただいた。
振り返り(帰りの会):
地域清掃をして気づいたことや感想を交流するとともに、日頃から地域をきれいにしてくれている人達への感謝の気持ちをもてるようにした。
地域の方への感謝の会(交流給食):
地域清掃でお世話になった方々を給食に招待して、日頃の感謝を伝える会を開いた。
児童の声
- いつも地域がきれいなのは、地域の方々が掃除をしてくれていたからだと知りました。私たちも日頃から地域をきれいにしていきたいです。
- 地域の方と仲良くなれたので、今度道で会ったら、あいさつしてみよう。
<執筆者から(実施のポイントなど)>
- この活動は地域清掃をする前に、その意義をしっかりと児童が自覚しておくことが大切です。
- 将来的に地域の活動にも参画していける大人を育てるために、多くの人を巻き込んで行うことが非常に効果的です。
参考資料
用語の解説
◎道徳:
道徳教育は,教育基本法及び学校教育法に定められた教育の根本精神に基 づき,自己の生き方を考え,主体的な判断の下に行動し,自立した人間とし て他者と共によりよく生きるための基盤となる道徳性を養うことを目標とす るものです。なお、学校における道徳教育は,道徳の時間(週に1授業(45分)。文科省検定の教科書がある)を要として学校の教育活動全体を通じて行うものです。また文部科学省検定済みの教科書が使われています。
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