図1:手洗い場
休憩時間になると、サント・ユスプ幼稚園の子どもたちは大喜びし、洗面所に駆け込みました。シャボン玉で遊んだり、お互いの顔や体に水をかけ合ったりして楽しみ、教室に戻ってすぐにお弁当を食べました。
作業員が手洗い場を掃除しようとしたところ、ボトルの中の液体石鹸が空になっていて、シンクに水がたまり、床が水浸しになっていることに気づき、校長や先生に報告しました。また、教師も子どもたちの服が濡れていることに気が付きました。
翌日、子どもたちは、手洗い場の雰囲気がいかに散らかっているか、作業員の存在に驚きながら、自分の仕事とその所感を話し、そして、石けんボトルの使い方、水道の調節、おしぼりでの乾かし方などを説明しました。その後、先生は子どもたちに、もし手洗いがきちんとできていなかった場合の作業員の仕事を想像してもらいます。さらに先生は、服が濡れている子どもたちに反省を促します。そこから、先生は子どもたちに話合いをさせます。
対象学年:
活動カテゴリー:
時間:
幼稚園、小学校
手洗い
1日10~15分
ねらい
クラスでの話し合いを通じて、子どもたちは手洗い活動の流れの整理、役割分担、協力の仕方、手洗い活動の清潔さや秩序を振り返り、作業者の役割に感謝し、支援することを学ぶ。
用意した教材・必要な教材
- 手洗い用具(学校から支給)
図2:「手洗いでCovid-19を予防しましょう」
- クラスディスカッションの用具。例:紙、ミニホワイトボード、付箋紙、ペン/マーカー。
図3:クラスディスカッションの用具
- 話合いのプロトコル(子どもたちが作成したもの)
図4:幼稚園児の話合いの様子
- コミュニティーとの関わり。清掃員が「ゲストティーチャー」となり、学校での役割について説明する。
図6:清掃員が正しい手の洗い方を説明している
実施順序
教師は、清潔さ、整頓、秩序は授業中だけでなく、手を洗うときにも当てはまるということを子どもたちに考えさせ、クラスでの話し合いを促す。
そこから、子どもたちは手洗い活動の流れをイメージし、そこからいくつかの役割を想定する。
1. クラスで行列を作る
2. ソープボトルを持つ
3. 手洗い場の列の整理
4. ハンドラップキューを設定する
5. みんなの動きを確認する
図5:石けんを持ち、手を洗う
この統一された役割分担の中で、子どもたちは手洗いを楽しく、秩序正しく続ける方法を学び始めた。
参考資料
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