授業後に児童は自身の歯の磨き方を振り返り、磨き残しがないように歯のすき間や裏側、奥の方を磨くようになった。
対象学年:
活動カテゴリー:
時間:
小学校4年生
- 朝の会の時間(アンケート・5分)
- 特別活動(授業・45分)
- 朝の活動の時間(2回目の染め出し→歯磨き・15分)
- 帰りの会の時間(振り返り・10分)
ねらい
- 児童が歯磨きについての自分の課題を見つけ、丁寧な歯磨きを続けていく意欲をもつ
- 児童が正しい歯の磨き方について理解を深める
- 自分で決めたことを実践する経験を通して、児童が自分の課題を解決するために努力する姿勢を養う
用意した教材・必要な教材
- 歯ブラシ、タオル
- 洗濯ばさみ(児童が各自用意)
- 紙コップ
- 手鏡
- 染め出し用薬品(児童数×2回分)歯の模型と歯ブラシ(提示用の大きなもの)
実施順序
毎年6月は多くの学校で虫歯予防月間を設定しています。年間計画に予定されていることと、虫歯予防への関心を高めるために養護教諭と相談して授業を行うこととしました。
解決策①:
児童が自身の歯磨きでどの程度汚れを落とせているのか確かめるために、専用の薬品(染め出し液)を使って、汚れを確かめました。なるべく朝の歯磨きから時間が空かないよう、1、2時間目に授業を行いました。
解決策②:
専用液の色が付いた歯を確認し、ワークシートの中の歯並びの図に色を塗ることで、どのような場所に磨き残しが多いか考えるようにしました
解決策③:
養護教諭から見落としがちな箇所や、磨きにくい場所の磨き方を確認しました。
大きな歯や歯ブラシの模型を使いながら、歯ブラシの持ち方や向き、動かし方など、磨く場所に応じた磨き方の説明を行いました。
養護教諭からの話をもとに、児童は薬品がついた箇所を落とす歯磨きを行いました。
解決策④:
今回の授業で分かった、自分に必要な磨き方をすることを目標とし、1週間取り組むことを伝え合いました。
振り返り:
1週間後の朝、もう一度専用液で歯の汚れを確かめ、自身の歯磨きの仕方が改善できているか振り返りました。
一週間取り組んでみてどうだったか感想を伝え合い、努力を認め合いました。その後、教師からも児童の努力を称賛し、永久歯は一生大切にしていくものであることを伝え、以後の活動への意欲も継続できるよう促しました
活動中や終了後の様子:
給食後の歯磨きの時間には、授業前より丁寧に、一生懸命歯を磨く様子が見られました。
写真の児童は毎年夏休みに宿題として取り組む「歯磨きカレンダー」にめあてを書いています。6月の授業で取り組んだことを生かして具体的な磨き方を書く児童が多く見られました。
児童の声
- 歯の裏側がきれいに磨けるようになって、一回目の時よりも色の付くところがすごく減っていてうれしかったです。
- 授業でやったことを思い出して、1週間取り組めてよかったです。これからもずっとていねいに歯を磨きたいです。
- 歯がきれいになっているとお母さんに言われて、がんばって良かったなあと思いました。
<執筆者から(実施のポイントなど)>
- この活動は1~4年生(永久歯に生え替わっていく時期)に行うとよいと考えます。
- 専用液(染め出し液)は養護教諭や事務職員と相談して購入しました。この活動では2回行いましたが、1回でも十分な効果が期待できます。
参考資料
資料1:事前アンケート
資料2:ワークシート
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