【インドネシア】マイミッション!自宅を学校に見立てよう

図1:ミッションをする子どもたちの写真

1学期(20197月~12月)、サント・ユスプ2バンドン校の子どもたちは、クラスでの話し合い活動に慣れ始めてきています。一日の迎え方から、授業の話し合い、実践、授業の整理、一日の締めくくりまで、学校での様々な日常生活の進め方について話し合えるようになってきていました。しかし2020年初頭にパンデミックが発生するとは、誰もが予想だにしておらず、20203月から、インドネシアではすべての学校が家庭学習に移行しました。

幼稚園にとって、これは簡単なことではなく、保護者との協力が必要不可欠です。教員が情報や教科を伝えるのはもちろん、オンライン学習のためのデジタル機器にアクセスすることも保護者を通じて行われました。サント・ユスプ2・バンドン校は、パンデミック(世界的な大流行)の中、教員の多様性と保護者の多忙さに注目し、1)先生と保護者、2)親と子、3)教員同士、保護者同士の関係づくりに力を入れました。

パンデミック時、教員と保護者はさまざまなアプリケーションを使ってコミュニケーションをとります。マイミッションの活動を行うにあたり、先生はソーシャルメディアのアプリケーションを使って、家庭での話し合いのテーマや指示を送っています。そして、午前中に保護者が子どもたちと一緒、にテーマに沿った活動を計画し、午後に振り返りを行うよう呼びかけました。その間、教師はZoomなどのアプリケーションを使って子どもたちと一緒に活動します。学級会の手法を応用して、子どもたちは互いの計画や振り返りを聞くだけでなく、オンラインでの学級会を導くために、例えばオープニング、リード、クロージングなどの役割を分担しています。

学級での話し合いに慣れておくと、家庭での話し合いやオンラインでの話し合いもスムーズに行えます。これは、教師がマイミッションなどの活動を展開する上で役立つだけでなく、特にパンデミック時に、学校と家庭が協力して子どもの発達を形成していく上で、保護者との関係や内省的な対話を強化する上でも有効なのです。


   対象学年:

   活動カテゴリー:   

   時間:

幼稚園、小学校

クラス会

計画、実施、振り返りにそれぞれ1時間程度


ねらい

マイミッションの活動を通して、学級での話し合いを家庭での話し合いやオンラインでの話し合いに応用し、家庭で行われている健康維持、興味・関心、ライフスキルの形成、家族の一体感の形成に関するミッションについて、親や教師、仲間たちと話し合い、振り返る方法を身につける。

用意した教材・必要な教材

  • ミッションカード

図2:ミッションカード

図3:ミッションカード

  • ソーシャルメディアプラットフォーム(WhatsAppTelegram
  • オンライン学習プラットフォーム(Zoom, Google Meet)

実施順序

パンデミック時のマイミッション活動を展開するにあたり、教員が子どもたちにクラスでの話し合いのプロセスや、互いの話を聞き、振り返ることの重要性を説明します。また、保護者にも同じことを伝え、家庭での対話的な話し合いのプロセスを指導できるようにします。
一般に、教員は、健康維持、興味・関心、ライフスキルの形成、家族の一体感の形成を目的とした「マイミッション」の活動のテーマを展開します。その実施において、教員は授業研究と学級会(特活)の実践を次のように適応させています。


 1. 前日の昼、教員から「私の使命」活動の計画について話し合い、その内容をWhatsAppグループを通じて保護者に配信する。


 2. 前日の午後、保護者はその日に実施したマイミッションについて子どもと一緒に振り返り、それをTelegramグループで共有。


 3. 翌朝、保護者は子どものミッションの計画について家庭での話し合いを行う。


 4. 学校の時間に、教員が子どもたちとオンラインで話し合いを行い、その日のミッションの計画や実施について話し合う。


 5. 午後に、教員が振り返りを行い、その後のマイミッションのテーマを計画しました。


 

参考資料

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