【インドネシア】お互いの話をよく聞こう!

図1:ペアディスカッションの写真

サント・ユスプ2・バンドン幼稚園では、2019/2020年度から学級会活動を実施しています。これまで教師が話し合いの時間を与えると、予想通り子どもたちは互いに反応し合って話すので、一見騒がしく、ごちゃごちゃとしているように見えていました。そのような状況から教師が振り返りを行ったところ、次のことが分かりました。

1)子どもたちは、2人組、4人組、6人組......と徐々に人数を増やして最終的に学級全体に話す方法を学ぶ必要がある

2)子どもたちは、自分の話す順番に注意を払う必要がある

3)子どもたちは「聞く」という重要なスキルを学ぶ必要がある

この「お互いの話をよく聞こう!」の活動では、基本的に、先生と子どもは、お互いに話したいことを聞くことができます。面白くて楽しい話合いをするために、最初は先生が子どもたちの日常生活に関連した話題、例えば好みなどの話題をいくつか提供します。さらに、子どもたちが自分たちで話したい話題を提供することもできます。全員が話を聞ける環境で話し合うことに喜びを感じるようになると、クラスや学校での日常生活に関連した学級会ができるようになります。教室の掃除や手洗い、給食のこと、学校行事のことなども話し合うことができます。


   対象学年:

   活動カテゴリー:   

   時間:

幼稚園、小学校、高等学校

学級会

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ねらい

聞き合う活動を通して、2人組で話し合うこと、順番に話したり聞いたりすること、お互いの話・経験を尊重すること、楽しい学級会活動を振り返ることを学ぶ。

用意した教材・必要な教材

  • リスニングスキル・ペアディスカッションの実施要領
  • ミニボードまたは付箋紙
  • 腕時計

実施順序

このペアディスカッションの活動を楽しいものにするため、教師は子どもたちがカフェのようなリラックスした雰囲気の中で話せるよう展開します。そのため、教師は各ペアに食べ物、飲み物、おもちゃ、アニメなど、生徒の好みや日常生活に関連したものを選択肢として提示しました。例えば、各ペアにミルクとチョコレートなどの飲み物を提供し、一方がミルクを選んだら、もう一方はチョコレートを取るなどの好みの選択肢を与えます。これにより、ペアディスカッションの状況設定に加え、話す役割と聞く役割を交互に行いやすくすることができました。発展段階では、子どもたちが好みの選択肢を提示することも可能です。

好みの選択肢ができた後、ペアディスカッションでは、どちらが先に話すか(例えばミルクを選んだ方が先、聞く役割がチョコレートを選んだ方とするなど)を決めることから始め、その後役割を交代します。パートナーが話をしているときは、聞き役は十分に注意し、感謝する態度を適用します。相手のことを思い、共感的に聴くことを重視したペアディスカッション活動の概要は次のとおりです。


1. 進行役(教師または生徒)が、ペアで話すときに注意を払い、お互いを理解することの重要性を説明し、強調する。


2. ファシリテーターが、お互いの話を聞くディスカッションを行う際に重要な姿勢として、a) 対面で座る、b) 膝と膝、目と目を合わせる、c) 「わかりました、ありがとう」のサインとしてうなずきと笑顔を見せる、d) 「私の話を聞いてくれてありがとう」と言いながら肩や手をたたく、を手本として見せる。


3. ファシリテーターが、好みの選択肢を提示し、話す順番と時間を決める(約23分)。


4. その後、ファシリテーターがテーマ・課題を提示し、ディスカッションを行う。生徒が流暢に話せるように、進行役はミニボードや付箋紙を用意し、参加者が会話の材料を準備したり書いたりする時間を(12分)設けるとよい。

図2:付箋やミニホワイトボードを使ったペアディスカッションの写真


5. 時間を均等にするために、進行役がタイムキーパーを務めるか、各パートナーに時間の管理を依頼する。

6.    ペアでの話し合いの後、ファシリテーターは、例えば4人での話し合い(カルテット)やクラスでの話し合いに範囲を広げる。

7.    この話し合いを広げる際に、進行役は参加者に、パートナーの話から何を学んだかを振り返るように促す。

8.      進行役は、結論を出すのではなく、振り返りやフォローアップを促して、話し合いを締める。

参考資料

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