自分たちの生活をコントロールすることが難しいという声から、学校全体できまりを創って守る活動を行い、社会参画意識と自己指導能力の育成を目指した。目標をもって生活することで主体的に生活する生徒が増えた。
対象学年:
活動カテゴリー:
時間:
全学年(中学校1年生~中学校3年生)
#生徒会活動#学級活動#生徒指導#中学校#特別活動
1.生徒会活動(生徒会朝会)*事前の活動
2.学級会 (1時間)
3.生徒会活動(生徒総会2時間)
4.学級指導 (1時間)
5.振り返り(帰りの会) *事後の活動
ねらい
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生活上の諸問題を解決するために、話し合い、きまりを作って生活することで、生活の向上を図った。
- 生徒会活動に自分事として参加することで、社会参画意識を高めるとともに、自らの生活に目標をもち、振り返りを行うことで自己指導能力の育成を目指す。
用意した教材・必要な教材
〇生徒の持ち物
・生徒総会資料(ネット利用ルールの原案)
・作成したネット利用ルール
・振り返りシート
実施順序
1 事前準備
・生徒会が運営する意見箱にて、生徒の意見を基に「ネット利用」について学校で考えることを決めた。
・生徒のねがいを実現するため、教員が以下の準備を行い「生徒自身によるネット利用ルール作り」の概要を決めた。
・校内でネットトラブルに関する意識調査
・ネット利用の学習を進めるためのワークショップに参加するためのアンバサダー(代表生徒)の選出・活動のねらいと趣旨の発表
・ワークショップへの参加
2 生徒総会資料(ネット利用ルール原案)を生徒と共に作成
・生徒評議会(中央委員会)→学級討議を行い、事前にネット利用ルールについての意見や質問を集約
・学級討議→生徒評議会(中央委員会)→各学級へ回答
・回答にたいする再質問がでた生徒へのヒアリングを行い、ネット利用ルールをブラッシュアップ
※生徒会活動の構成は参考資料の通り
3 生徒総会にて提案
・ブラッシュアップしたネット利用ルールを周知、最終質問・意見の集約。その後承認を得て、正式に「生徒自身によるネット利用ルール」を決定
4 全体周知と学級活動
改めて、「ネット利用ルール」を確認するため、朝学級の時間を使って、アンバサダーによる説明を行う。その後、学級活動の時間を使って、スマートフォンをはじめとする電子機器の利用時間や課題、家庭での約束事を確認する。その後、各自で具体的な目標を設定し、ワークシートに記入を行った。
4 振り返り
目標を設定した翌日に振り返りを行い、達成できたかの確認を行う。週に一度目標を設定、振り返りを行うことで継続的に自分の生活を見直す習慣を作ることができた。
<執筆者から>
生徒会活動と学級活動の時間を連携することで、生徒自身による学校への参画を促すことができます。これにより社会参画意識を高めることができるので、時間や手間はかかりますが、着実に子供たちの資質能力を伸ばすことができます。学校や家庭・地域の協力が必要なので手順や細かな連絡調整、メール配信など組織的に役割分担を行うことが大切です。
参考資料
各種委員会の構成は生徒会会則(下記)に則り構成されています。
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