日本の幼稚園では、健康な心と体を育て,自ら健康で安全な生活をつくり出す力を養うために、自分の健康に関心をもち,病気の予防などに必要な活動を進んで行うための指導を行っています。免疫力が不十分な幼児が集団で生活する幼稚園では、全幼児の健康を守ることが重要となりますが、東京都の港区立三光幼稚園の3歳児学級は、教員1名、講師1名の2名体制で保育を展開して、幼児一人ひとりに分かり易く丁寧な手の洗い方、拭き方の指導を行っています。手洗い場の床には密を避けるために並ぶ場所が分かる足型シールを貼り、壁には手洗いの順番を分かり易く絵で示しています。年少児からこのような指導を行うことで、幼児は健康な生活習慣を自然と身に付けることが出来ます。
対象学年:
活動カテゴリー:
時間:
幼稚園(3歳児)
衛生活動
約15分~20分間
ねらい
- 正しい手洗いや手の拭き方を知り、自ら進んで手洗いを行う。
- 衛生に対する意識を高める。
用意した教材・必要な教材
- 手洗い場で密を避けて並ぶ位置が分かる足型シール
- 手洗いの重要性を説明するお話し用の絵カード、または手作りの人形
- 幼児が持参したハンカチ、またはハンカチを忘れた幼児用のペーパータオル
- 手洗い場の石鹸
実施順序
1. 教師は幼児に、椅子を用意して座るように伝える。
2. 全員が着席したら、教師は手洗いの必要性について話す。必要に応じて絵カード等を使用して、分かり易いように説明をしながら、幼児からの発言を促す。(例、どんな時に手が汚れるのか?手が汚れていたらどうなるのか?等を幼児に質問する。)
3. 教師は手洗いの順番が描かれたシートを用いて、幼児と共に手洗いのポーズを取って、洗い方の復習をする。(例、お願いのポーズで手を合わせる。亀のポーズで右手と左手を合わせる等)
4. 幼児は手洗い場へ行き、足型シールが貼られた場所に並ぶ。
5. 順番に手を洗い、各自のハンカチで拭いて、終わった幼児は椅子に座る。(ハンカチを忘れた幼児用に、使い捨てのペーパータオルを用意しておく)
6. しっかりと手洗いができているか、教師は1人ずつ確認をする。この時、幼児の集中力が途切れないように、手作りの人形を用いる。
7. 手洗いの必要性の復習を行うと同時にハンカチ持参の必要性、手の拭き方や、使用したペーパータオルの捨て方についても話す。
参考資料
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