【日本・埼玉県】すてき発見 あったか言葉いっぱい ありがとういっぱいの全校徒歩遠足

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クイズラリーの問題作成(事前の活動)

縦割り班で協力して目的地の動物園に到着

縦割り班で協力して目的地の動物園へ

振り返り(事後の活動)

児童が、異年齢の児童で構成されるグループ(縦割り班)で実施した学校行事の「全校徒歩遠足」について紹介します。

教師が決めた遠足の概要に、児童のアイデアを取り入れて実施し、期待以上の結果が見られました。
(例1)児童の代表で構成される代表委員会が協力し、創意工夫のあふれる充実した取り組みが見られました。
(例2)異年齢の児童で構成されるグループ(縦割り班)を中心に活動したら、高学年児童にリーダーシップや責任感が芽生え、下級生は協力して楽しく活動し、下級生にとって高学年児童が憧れの存在になりました。


   対象学年:

   活動カテゴリー:   

   時間:

小学校1年生~小学校6年生

  1. 代表委員会(昼休み)*事前の活動
  2. 縦割り班活動(昼休み)*事前の活動
  3. 学校行事【遠足・集団宿泊的行事】(1日(約5時間))
  4. 振り返り(学級活動・昼休み)*事後の活動

ねらい

  • 異年齢集団でお互いのよさを認め合いながら、支え合い、協力し合って目的地を目指すことにより、よりよい人間関係や社会性を育てる。
  • 地域を知り、自然に親しむとともに体力の向上を図る。

教員・児童の持ち物

◎児童の持ち物
・乗り物チケット
・校外学習用救急セット(児童用)
・安全帽子
・ビブス(班長用。班長が誰であるかを明らかにするために着るベスト状の衣服)
・弁当
・水筒
・動物園までの地図
・園内マップ
・クイズラリー解答用紙
・筆記用具、等

◎教師の持ち物
・児童の持ち物に加えて、校外学習用救急セット(教師用)、等

実施順序

①教員の事前準備

まず、教員が以下の準備を行い、「全校徒歩遠足」の概要を決めた。
・動物園への連絡、打ち合わせ
・動物園までのルートや危険箇所の確認
・クイズラリーの問題の設置場所の決定
・動物園内で教員の待機する本部の場所の決定
・児童のための動物園までの地図の作成
・教職員の役割分担、等

②   代表委員会の話合い(昼休み)*事前の活動

”①教員の事前準備”で決められた「全校徒歩遠足」の概要をもとに、児童の代表で組織された代表委員会が、「全校徒歩遠足」がより充実した活動になるように話し合った。
遠足のテーマや賞状の作成、先生ビンゴを行うこと、などを決めた。

③   縦割り班活動(昼休み)*事前の活動

異年齢の児童で構成されるグループ(縦割り班)で遠足での役割分担(時計・記録・保健)を話し合って決めたり、クイズラリーの問題作成を行ったりした。

④   全校徒歩遠足出発式

代表委員会児童が、遠足のテーマの発表やルール説明を行った。また、担当教員から注意事項の説明をした。

また、学校のヒーロー「ハートリーフマン・ほっこリーフマン(児童の代表が演じるキャラクター)」も登場して会を盛り上げた。

 全校徒歩遠足(クイズラリー・動物園内)

縦割り班ごとに協力してクイズラリーをしながら動物園に向かって歩いた。動物園に着いてからは、お弁当を食べたり、乗り物に乗ったりして縦割り班で楽しく活動した。

⑥全校徒歩遠足(到着式)

その後、動物園から学校へ移動した。学校に着いてからは、表彰式を行った。代表委員会で決めた賞状を渡すなどした。賞状の内容は次のとおり。
○パーフェクト賞→ クイズラリーの得点が高い
○あったか仲良し賞→協力して助け合っていた
○ぴったり賞→決められた時間ぴったりにゴール
最後に校長先生が、児童の取り組みの良さを認め、全ての児童を励ました。

⑦振り返り(学級活動・昼休み)*事後の活動

後日、児童は、遠足を振り返って、楽しかったことや成長できたこと、来年頑張りたいことなどの個人の感想を書いた。

また、縦割り班の班長や班の友達へ向けてメッセージカードを書いた。(感謝や来年へ向けてのアドバイスなど)

児童の声

児童の書いたメッセージカードには、次のような記載が見られた。
・個人の感想(5年生代表委員の児童):ハートリーフマンに初めてなったけど笑顔で楽しくルール説明をすることができた。来年は、みんなを引っ張っていきたい。
・6年生(班長)から1年生へのメッセージ:全校徒歩遠足楽しかったね。はじめてで緊張したと思うけど楽しそうでよかったです。次は、2年生なので1年生の面倒を見てあげてね。

<執筆者から(実施のポイントなど)>

  • 学校行事をより充実させるために、子供たちのアイディアを積極的に取り入れました。教師が決めておくことと子供たちに任せることをはっきり区別しておくことが大切です。縦割り班活動を通して、お互いのよさを認め合い、協働することで社会性が育まれます。

用語の解説

◎縦割り班:以下のURLを参照

https://holisticedu.padeco.education/tokkatsu/post-2.html
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