朝食をパワーアップ!!

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家庭科での学習と関連を図りながら、今までの朝の生活について朝食を中心に見つめ直し、体の健康やよりよい生活の実現への課題を見つけ、その改善に向けて主体的に取り組むようになった。


   対象学年:

   活動カテゴリー:   

   時間:

小学校6年生

  1. 家庭科(45分×2時間)
  2. 学級活動(2)(45分間)
  3. 朝・帰りの会の時間(日々の実践のふり返り)
  4. 児童集会(15分)

ねらい

  • 朝食を手がかりに朝の生活を見つめ直すとともに、それをきっかけに自己の生活を見つめ、目標に向かって意欲的に実践する態度を育てる。

用意した教材・必要な教材

  • 朝食に関するアンケートの結果をまとめたもの、栄養素の図、がんばりカード

実施順序

事前:
家庭科の「くふうしよう 朝の生活」の学習の中で、児童自身の生活時間を振り返る時間を設けた。朝の生活に焦点を当てると、朝の生活時間に課題があることが見えてきた。

事前:
そこで、年間指導計画に照らし合わせ、栄養教諭とも相談し、T.T.での授業を行うこととした。授業を行うにあたって、朝食についてのアンケートを実施した。

本時「つかむ」:
事前に行ったアンケート結果を示し、学級や自分の朝食のとり方や一人一人の考えを把握できるようにした上で、本時のめあてを提示した。

本時「さぐる」:
自分の朝ごはんを振り返り、栄養教諭からの話も踏まえながら、よりよい朝食の在り方について考えた。

本時「見つける」:
どうすれば朝食をパワーアップすることができるか、具体的にどんなことをしたらよいかをグループで話し合った。

本時「決める」:
話合いをもとに、自分ができそうな目標を意思決定した。また、自分が立てた目標を発表し合い、友達の意見を聞いて修正してもよいという形で行った。

事後:
意思決定した目標を各家庭で実践し、毎日振り返りを行った。1週間後、それまでの取組を振り返り、目標を修正したい場合は、実現可能な目標に変え、実践の継続化を図った。

事後:
がんばりカードの最後には、お家の方からの記入欄を設け、一言書いてもらった。家庭と連携することで、継続して取り組もうとする態度にもつながった。

事後:
給食委員会では、児童集会でバランスのよい食事を全校児童を呼びかけるためにクイズや劇をするなど、児童が主体的に活動を広げていく姿も見られるようになった。

<執筆者から(実施のポイントなど)>

  • この活動はどの学年でも実施可能です。ただ、学年に応じて、展開のしかたに工夫が必要です。
  • 授業参観などに機会に実施すると、家庭での実践のため、より効果が期待できます。
  • それぞれの家庭での生活状況は異なるため、配慮が必要になることもあります。

参考資料

用語の解説

◎家庭科:
・家庭科の授業時数は、小学校5年生以上で、週に1~2授業(45分~90分)実施されています。家庭生活を中心とする人間の生活を健康で文化的に営むことのできる能力、生活課題を解決し生活を創造することのできる能力の育成を目指しています。また文部科学省検定済みの教科書が使われています。

◎栄養教諭:
・食生活を取り巻く社会環境が大きく変化し、食生活の多様化が進む中で、朝食をとらないなど子どもの食生活の乱れが指摘されており、子どもが将来にわたって健康に生活していけるよう、栄養や食事のとり方などについて正しい知識に基づいて自ら判断し、食をコントロールしていく「食の自己管理能力」や「望ましい食習慣」を子どもたちに身につけさせることが必要となっています。このため、食に関する指導(学校における食育)の推進に中核的な役割を担う「栄養教諭」が学校に配置されています。

◎給食委員会:
・日本の小学校には児童会活動があり、児童は、各種委員会に別れ、よりよい学校生活作りに取り組みます。給食委員会はその一つで、児童が、主に食育をテーマにして、創意工夫しながら自主的実践的に取り組みます。

◎児童集会:
児童会活動の活動内容のひとつに「全校児童または学年児童が集まって行われる集団活動」というものがあります。多くの学校では集会という形で行われているものがこれにあたります。なお、この集会は、児童の自発的、自治的な活動として行われるものであって、学校行事として行われるものとは、計画及び運営において異なるものです。

◎授業参観:
・保護者が学校に赴いて、児童が学校で授業を受ける様子を見るための機会を、学校が設けます。保護者は、授業における教師の教授活動や児童の学習活動のようすを観察し、それにより学校の教育活動に対する理解を増すとともに、子供の教育をめぐって教師との交流を深めることができます。

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